SSブログ

やらねばならぬ [教育について]

東工大・三島良直学長のインタビュー記事を見た。

日経ビジネスオンライン  2013年10月23日(水)
理工系国内トップ校でも「欧米基準では『講義の質が低い』」
東京工業大学・三島良直学長が切り込む教育改革
田中 深一郎
http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20131021/254828/

今の,そしてこれから自分の進む方向としては,三島氏の以下の発言がすべてである。

三島:イノベーションを創出するには、学生が発想豊かでいられるかどうかが重要だ。教養系科目や(異なる研究分野の)融合分野の科目を充実させ、受け身でチャレンジしない傾向のあった学生に幅広い考え方を身に着けさせる。守備範囲が広く、しかも非常によく考える癖を持つ学生を育てたい。それに加えて、コミュニケーション能力の向上も大事。異分野の人と話をして吸収する能力を磨くことで、全く新しい概念を発想することができる。


そしてそのために必要なこととして,次のように述べている。

三島:ノーベル賞を取るようなレベルの研究者は“仙人”のような人でもいいかも知れないが、そうした人はごく限られる。アカデミアに進む人でも、きちんとした教養やコミュニケーション力を身に付けることが大事だ。大学の先生が幅広い見識を持ち、専門分野以外のこともよく知っていて、学生に「今、世の中はこういう動きになっているよ」と教えられるようでないといけない。こうしたことがうまくできていないのが、今の日本の大学の苦しい点だ。専門分野の研究はずば抜けていても、幅が広い教員というのはなかなかいない。


すべきことはこれだ。やらねばならぬ。


(以下,2013.10.25 加筆)
私が岡山大学に勤め始めてから21年目。その前半は「教養教育切り捨て」の歴史でした。本学でも教養部が廃止され,体育の教員全員と,語学教員の一部が我が方へ配属され,しかし(当時)教育学部で必要な定員よりも遙かに大きな所帯となったことから,知らないうちにだんだん椅子を召し上げられ,しかし一般教育の体育の授業負担は残る。そういう状況の下,こんどは英語教員も減らされ,英語の授業の負担だけが残る。今は英語教育講座以外でもすべての講座で1コマずつ英語専門でない教員が英語を担当させられている。

そんな中,少なくとも中高で英語が嫌いだった,できなかった私が,なぜか英語の授業研究をし,英語の授業を何回も担当することになった。気づいてみれば数学の講義も英語で出している。

だがそんなことがこの三島氏の言う「教養」や「幅広い見識」や「コミュニケーション力」につながっているのではないかと思っている。

来年からはそれを前面に出して任務に当たりたいと思っている。



私の気合いに共感して下さったら(笑)このバナーをクリックして下さいな。

大学教育 ブログランキングへ

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。