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デザインするということ [社会の問題について]

こんな記事を読んでうれしくなった。

THE100-2014日本の主役
日産・中村史郎氏が語る成熟したカーデザイン
日経ビジネスオンライン 2014.1.6
清水 崇史
http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20131227/257678/?P=1

この記事に出てくる和田智氏のコラムを読んでいたのはちょうど4年前。
未来の日本をデザインしよう 
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20090901/203949/?n_cid=nbpnbo_leaf_bnld

これを読んで,
「デザイナーに憧れる http://takuya-sobukawa.blog.so-net.ne.jp/2010-01-12
という記事を書いたり,和田氏の書籍

未来のつくりかた アウディで学んだこと

未来のつくりかた アウディで学んだこと

  • 作者: 和田 智
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2010/07/21
  • メディア: 単行本

を読んだりもした。そのときのことを思い出すと同時に,年末に読んでその後行き詰まっていた本を思い出した。
「先輩の小言を聞く(β版) http://takuya-sobukawa.blog.so-net.ne.jp/2013-12-28

そして、メディアは日本を戦争に導いた

そして、メディアは日本を戦争に導いた

  • 作者: 半藤 一利
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2013/10/11
  • メディア: 単行本

結局,すべてが同じであると言えよう。すなわち
全体を知り,大きくデザインできるか
である。

車のことで言えば,車のもつ社会的な,個人的な,経済的な,いろいろな意味を考えてデザインをしなくてはいけないというのがこの中村史郎氏にしても和田智にしても言っている。

この本で言えば,マスコミの持つ歴史的な,社会的な,もちろん経済的な意義を考えて新聞社なり放送局なりが存在しなくてはいけないと言うこと。そしてそれが経済的な部分に重きを置きすぎたばかりに,結局は戦争を煽ることになってしまったということ。

世間では霞ヶ関の高級官僚をやっかみ半分でたたくけれど,彼らは本当に一生懸命まじめに仕事をしているし,そもそもは我が国をよくしたいという崇高な気持ちで職に就いたのだ。しかしシステムが省ごとの縦割りになっていて,その縄張り争いに入らないと生きていけないことになる。彼らとて省益が一番だとは思っていないし,国家の全体像についてもきちんとわかっている人が多いのだ。しかしその全体をデザインする権力を持っていない。本来その権力を持っているのは政治家だが,それが無能だとこうなってしまうのだ。

昔,我が同僚たる,岡山大学大学院教育学研究科 橋ヶ谷佳正教授 (現在は附属特別支援学校長を兼任)に教えてもらった,「そもそもデザインとは」がまさにこれである。絵を描けばいいわけじゃない。ものを作ればいいわけじゃない。そのコンテクストは?そして主張は?

このことがいつまでも心に残っている。

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