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ICT?使うよ [算数・数学教育について]

連休も明けて,いきなり通常よりもたくさんの講義のある今日。

それでも講義を真面目に考えています。

今日はなんとICTを使う授業。 

挑発に乗ってみた
http://takuya-sobukawa.blog.so-net.ne.jp/2013-04-05

スルーを受けて
http://takuya-sobukawa.blog.so-net.ne.jp/2013-04-09

という調子で,さんざんICT導入に反対する曽布川がなんで?と思う方もあるかも知れませんが,大学レベルでは使うこともあり得ると思っています。ただし自分の頭で考え,それをきちんと表現し,他人とコミュニケーションが取れるようになっていることが前提であり,現状では大学1年生には使いたいとは思いません。なぜなら彼らはそのレベルのトレーニングを全く受けてきていないから。

しかしそれがある程度出来るようになったら,むしろ色々な場面で使うべきだと思っています。

教育の現場を知らないテレビタレントさんなどからは「妄言を吐くバカ」呼ばわりされていますが,私はちゃんとわかっているつもりです。

少し専門的な話になりますが,今日はGibbsの現象について実際に体験することが目的。すなわち,階段関数に対してそのフーリエ係数を求めさせ,そのフーリエ級数(の有限項)をグラフ電卓に書かせて観察させること。ジャンプの点以外はよく近似するのですが,階段のジャンプの点での挙動を見る試み。同時にフーリエ係数を手計算させて,積分の計算を感覚的に理解出来ているかがわかる仕組み。ただしいきなりウィキペディア氏に聞くと,そこには色々なグラフがすでに描いてあるので,そういう使い方はあまり好ましくない。

我が方は微積分に演習が付いていない分,大学1年の終わりにテイラー級数をやるので,そこでも同じ方法が使えます(実際には再履修者が多く,機器が揃わないのであまりやりませんが)。

使っていいところでは使います。ただし小中高の現場では使うべきでない。そこですべきトレーニングが終わっている学生にはどんどん使わせて世界を拡げたいと思っています。

もちろんテレビタレントさんを始め,ICT推進派の皆さんはこの記事を浮かれて読むかスルーか見もしないでしょうね。
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