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テニスはシングルスが好き [自分の生き方]

テニスを一生懸命やっていたのはもう20年以上も前のこと。

それこそ30年前、大学に上がった頃、当時付き合っていた女性にふられて、何か女性にもてることがしたいと思って、近所のテニススクールに通うようになった。元々運動神経の鈍い私のこと、人様に劣ることは甚だしいのだが、それでも時間をかけることで、なんとか少しは出来るようになった。そうすると試合をしてみたくなる。最初はスクール仲間とチームを組んで、ダブルスの試合に出るようになったのだが、まあ自分は下手で相手に迷惑をかけるので、それほど熱心に対外試合に出たわけではない。

20年ほど前、岡山大学に赴任したとき、それこそ当地には知り合いもなく、遊んでくれる人もなかったのだが、大学の教職員が集うテニスのソサイエティに入れてもらって、少し遊んでもらえるようになったのは良かったのかも知れない。おまけに言うと、出身校の同窓会に行くようになって、その仲間でテニスをするようになり、まあその中で伴侶を見つけたといえばそうなわけで、一応所期の目的は達成されたということにはなるのだが。

閑話休題。

この人のツイートを見て興奮して何かを書くのはやめようと思っていたのだけれど、でもこれはスルーできない。

伊東 乾 ‏@itokenstein
本当に自分がゼロから積み上げた仕事について、道具の末端から演奏・作品の具体まできちんと血管も神経も通った一身具足のものを出してゆく。他の人の仕事をレビューするのも大事な仕事と思うが、それは持分が違う内容、僕はもうそれはしない。このあたりで齟齬がある仕事ならお受けしない方がいい^^
https://twitter.com/itokenstein/status/273230347053985792

伊東 乾 ‏@itokenstein
今まで、いろんな企画について、いろんな人の(例えば「顔をたて」なども含め)都合にあわせることが、結果的に水で薄めることになり、きちんと主張が立ったものにならなかったケースもあった。そういうものは、もう、いいんじゃないかと思う。少なくとも僕は個人で責任取れる事で完結した仕事をしたい
https://twitter.com/itokenstein/status/273230911259160576

本当にその通りだと思う。本職の研究・教育はもちろんだが、音楽活動でもテニスでもそうなのだ。

テニスでは、ダブルスを組むと自分が下手なら相棒に迷惑をかけて面白くない。
相棒のテニスに対する取り組み方が自分と違うと、これまた自分にとってストレスである。
自分は勝とうとして一生懸命やっているのに、相棒が試合中に対戦相手と和んでいたりするとイライラする。
だからダブルスを組むのはやめた。下手でもシングルスの方がいい。ミスれば負けるだけ。相手より弱ければ負けるだけ。自分のしたことは全部自分で責任を取れる。人のやったことに責任を取らなくてもいい。

音楽でもそうだ。いや、アマチュアたる自分は「他人の責任を取る」などということは無いのだが、大きな楽団で演奏するとなると、やったことに対して自分で責任を取らずに済ませてしまう。そんなことを思って、少なくともソロのコンサートをやらなくてはならないと考え、そして運のいいことにそういうチャンスを数多く得た()。このコンサート自体はともかく、奏者として音楽に取り組む態度が変わったことは確かである。

多方面にその才能を発揮する伊東乾氏だが、自身が進めたいと思う中心を大事にするという宣言を聞いて、久々にそんなことを考えた。

振り返って自分としても色々と思うところがある。

そういえば最近テニスなんて全くやっていなかった。もうコートの端から端まで走ったらそれだけで倒れそうだ。シングルスが「好き」じゃなくて「好きだった」と書かなくては詐欺呼ばわりされそうだ。

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