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イノベーティブな人材育成 [教育について]

ずいぶん久しぶりなのだが、書かずにはいられなくなって久しぶりに書いてみる。

冷泉彰彦 「グローバル人材を育てるにはどうしたらいいのか?」  ニューズウィーク日本版 「プリンストン発 新潮流アメリカ」  2012年05月18日(金)

いつも読んでいる内田樹氏のブログ記事にあった「利益誘導教育の蹉跌(2012.5.11)」という文章を読んでのことである。内田氏の文章を私がどう読んだかについては最早価値がないので述べないことにする。冷泉氏はそこからスタートして非常に示唆に富んだ文章を上梓している。中でも次の指摘が最も重要だと思った。

(2)「イノベーティブ」な人材は「能力計測不可能」というのがそもそも間違いです。抽象概念の操作の力、確信に満ちた表現力、その背景にある情報量の多さ、情報に対する取捨選択力、他者との関係性におけるイニシアティブの取り方、多様な価値観の受容と安定的な観点の確立など、様々な角度から人材を評価することは可能ですし、またこうした技能を積極的に伸ばす教育が高校までの中等教育で整備されなくてはならないと思います。


全くその通りだと思う。はやりの表現を使うと「コミュニケーション能力」とかいう話になってしまって違うと思う。改めて箇条書きにしてみると

・抽象概念の操作の力
・確信に満ちた表現力
・その背景にある情報量の多さ
・情報に対する取捨選択力
・他者との関係性におけるイニシアティブの取り方
・多様な価値観の受容と安定的な観点の確立

である。なんと! これは私が日常学生に対して行っているゼミの基本ではないか!

もういちいち述べない。

ちょっと意を強くしたところである。



大学ってこういうところだと思っている私に賛同してくださったら、こちらもクリック。

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