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ヴェルディ 歌劇「ナブッコ」 (Statni Opera) [2000音楽三昧 in Praha]

ヴェルディ 歌劇「ナブッコ」 (2000年11月25日(土)プラハ国立オペラ)

 この劇場ではここ数年,8月中旬から9月始めにかけて「ヴェルディ・フェスティヴァル」と銘打って連日ヴェルディのOperaをやっている.そんなこともあってか,ヴェルディのレパートリーは多い.私が見た中でもアイーダ,リゴレット,他にも椿姫やトロバトーレもレパートリーになっている.ヴェルディについて全く知らない私であるが,序曲だけを言えば「運命の力」そしてこの「ナブッコ」をやったことがあるので,それだけの理由でこれを見に行くことにしたのである.

 調べてみればこれがヴェルディの出世作だそうだが,まあ私のイメージにあるヴェルディ節=リズム&メロディ=を堪能させてくれる演目だ.ずちゃちゃちゃ,ずちゃずちゃ・・・

 歌手は一応デコボコは少なく,男性陣は割合良かったのですが,ちょっと女性陣に難が・・・

 しかし何といってもこの日の公演で言いたいのは,指揮者について.この演目は93年に新演出.ところがこの日のプログラムを見ると,合唱指導が新演出の時とは違う人.ということは,合唱も作り直したということか.合唱指揮者の名前は Michael Keprt.そしてこの日の公演の指揮も担当.もしかしたら音楽リメイクなのかも知れない.見た感じは若い初々しい人.プログラムの経歴紹介からすると,30歳前後か.合唱指揮に経験が深いようで,同時に合唱,オーケストラ作品など幅広い作曲もするそうだ.手が長くて細い.序曲は少し堅い感じ.劇中の色々な音楽が予告編として出てくるのだが,手を伸ばして一生懸命指揮をしているにもかかわらず,どうも「細切れつなぎ合わせ」というこの曲の弱点が表に見えてしまうような演奏.まあ若いから・・・・と思ったのだが,歌が始まるとさにあらず.その長い手を充分伸ばし切らなくても,合唱やオケが充分ドライブできる.合唱は大きな合唱(100人以上)であったので,合唱指導の手腕については完全にはわからない.だが,もしかしたらこれまでさんざん酷評してきた Statni の合唱団の,またこのオペラハウスの救世主になりうるのかもしれない.少なくともこの日の演奏には,初々しさはあってもまごまごした感じはなかった.もしかしたら超一流への道を進むのかも知れない.満足と飛躍の予感,ということだけを述べて,とりあえずの感想としよう.

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