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プラハ・市内交通博物館 [2000 in Praha]

メトロやトラムやバスといった,この街の公共交通機関の歴史を紹介する博物館が,4月から10月までの週末・祝日だけ公開されています.最初は子守の一環で行ったのですが,街の歴史と共に考えるととても興味深いもので,何回も足を運びました.

プラハの市内交通の公式ページはこちら

左下の最初の写真に向かって右側には,これと同じだけの車庫があります.このページでは紹介していませんが,,そのうちの半分は,週末だけこうした古い車両をわざわざ使って観光用に営業運転している「歴史的トラム」の車庫として,また残りは各所から持ってきた古い車両,場合によっては本当に朽ち果てた残骸とでも言うべきものを運び込んで,往事の通りに復元し,展示・営業を行うための工場になっています.古い車両を使用可能な形で復元・保存することは本当に費用もかかり大変なことだと思うのですが,歴史を大事にするこの街の姿勢がよくわかる一面でもあり,とても興味深く思いました.


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これが市内交通博物館の外観です.見てわかるとおり,トラムの車庫として使われていたものをそのまま博物館として展示しています.
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これが初代のトラム.1875年に初めて開通したトラムは,最初こうした客車を馬で引いて軌道を走っていました.
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歴代のトラムです.何といってもこうしたものの実物が,しかもすべて「現役」(実際に営業運転することが可能)であることが驚きです.
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よくご覧下さい.これは実はトラムの客車が切符売り場になっています.昔はこういう車両もずいぶん使われたようです.また移動式の診療所になった車両もあったと資料にはありました.
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実物車両だけでなく,こうした模型も多数展示されています.
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普通は紅白の色使いですが,こうした色の物もありました.観光専用など,少し特殊用途だったようです.
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あまりにたくさんあって,見るのに忙しいです.
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こうした広告もそのまま残されています.それにしても,今のものと比べると何とも優雅なフォルムですね.


週末に営業される「歴史的トラム」は,こうした車両がそのまま使われます.この博物館に展示している間は,入り口から入れないように特別にドアが付いていますが,営業の時にはもちろんはずされます.車掌さんが乗り込み,昔の姿を彷彿とされるものすごい振動と共に,街を走ります.

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ずらり並んでいます.
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実際に車庫であることがわかりますね.
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かつては,資材運搬などに使われたこともありました.鉄道だから当たり前なのですが,我々の思う「路面電車」からするとずいぶん違うイメージですね.
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実はこの博物館はトラムだけではなく,このようなトロリーバス,そしてその後の普通のバスも多数展示されています.

写真を撮っているうちに,デジカメがなぜか「電池切れ」表示を.さっき変えたばかりなのに?というわけで,本当はまだまだたくさん車両がありますが,写真を撮ることはできませんでした.

付記:実はこうした画像をインターネット上で公開することには,もしかしたら問題があるかも知れません.私としては,この博物館が写真撮影が自由であること,映像についての注意書きなどが全くない(館内および配布物)こと,またこの展示物はすべて実働可能な車両であり,実際その一部は週末に「歴史的トラム」として営業運転もされているため,市中を一般に走る公共交通機関の車両と同等であると見なして公開することにしました.

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