ブダペスト歌劇場について(2000年秋) [2000 in Budapest]
ブダペスト歌劇場について
画像などは,公式ページ(と思われる)をご覧下さい.マジャール語のサイトしか見つからないけど・・・・
入ってみた印象と劇場の建物
初めてブダペストの歌劇場に入って思ったことは、内部の装飾がすごいということである。もちろん、他にもすごい劇場はあると思うのだが、例えばプラハの国民劇場 Narodni Divadlo と比べてもさらにすごい.ウィーンやパリのオペラ座と比較してみたいものである。そして劇場の中に入って思ったことは、オケピットが大きい。この日の4日後に劇場を見る「visit tour」というのに行って聞いたら、NYのMETのピットと張り合って世界有数だということである。実際、この日はバルトークだし、お膝元で,オケピットが小さすぎてできません、というわけには行かないだろうから.その時代に大きなオケピットに作り変えたのだろうか.
公演の回数
さて,私が2000年4月から(12月まで)過ごしているプラハの歌劇場と他の点で比べてみたい.年間プログラムのようなものをもらい損ねたので,今一歩わからないのだが,公演の回数はプラハの方が断然多い.プラハ国民劇場&エステート劇場だけをとってみても,もっとはるかに公演回数が多い.はっきりはわからないが,プラハ国民劇場は月平均でシーズン中は20日ぐらいは公演しているだろうか.オフシーズンも別興業が毎日あるから,年間でそのぐらいである.プラハ国立オペラは,7月から8月中旬までの1ヶ月半を除くと,国民劇場バレエ団などの公演を入れれば,月平均25日ぐらい興行している.それと比べるとブダペスト歌劇場の公演はいかにも少ない.あるガイドブックには10月からシーズンが始まると書いてあるけど,そうだとすればそれも少ないし,しかもオペラばかりでなくて,オケのコンサートの公演も数えてやっと月25日ぐらいの興業の感じである.人口はおそらくプラハと変わらないだろうし,プラハの方が倍以上あるという感じだ.
公演の質
もちろん,一晩観ただけで劇場そのもののレベルを論じるのは不謹慎なのだが,今まで聞いてきた範囲だけで強引に判断するならば,ブダペストの方が少し丁寧な感じがした.プラハは劇場が多く,業界の人に聞くとその割には歌手などの数が少ないので,どうしても危なめの仕事になるんだ,と言うが,私が聞いてきたのは6月に入ってからの公演なので,シーズンも最後だし,トラが入ったりもしていたのだろう,確かにそんな感じがした.オケの質に関しては,はっきり言ってしまえば,6月頃のプラハのどの劇場のオケよりも上手い.もっともこっちはチェコ・フィルなんていうすげえヤツがあるから,そっちに人をとられているのかも知れないけど.まあ,バルトークをやるのだから,オケもいいメンバーを選りすぐって集めたのかも知れないし,ご当地ものだからやりやすいし,気合いが入ったのかも知れないのだが.
注意:秋の新シーズンに入って,プラハの劇場,特に Narodni Divadlo のオケはめちゃくちゃ巧いことがわかった.6月は何してたんだろう・・・
チケットの値段
日本とは比べものにならないが,ブダペスト歌劇場のそれは,だいたいプラハよりも高い.高い方のプラハ国立オペラよりもさらに高い,という感じだった.もちろん日本よりは遥かに安い.価格については,公式ページをご覧下さい.
Visit Tour
上にも書いたように,この劇場は建物だけでも観る価値がある.もちろん,プラハの3つの劇場(Narodni, Stavoske, Statni )もどれも立派な建物で,観る価値があるのだが.ブダペストでは建物を観るツアーを毎日午後3時からと4時からの2回行っている.行程は約50分.マジャール語,英語,フランス語,ドイツ語 etc それぞれに別れてガイドが説明をしてくれる.とても素敵なのだが,いくら何でも1人1000フォリントは高すぎる.いや,日本人には大したことがない額なのだが,つまりはそんなことでばっちり金稼ぎをしているということである.
プラハの劇場と総じて比較してみて,どちらがどう,と言うことは意味がない.どちらも意義深い存在である.だが私は連日色々な演目代わる代わる見られ,場合によっては同じ演目が違う劇場(もちろんちがう演出)で観られるこのプラハの方が良かったとは思う.
画像などは,公式ページ(と思われる)をご覧下さい.マジャール語のサイトしか見つからないけど・・・・
入ってみた印象と劇場の建物
初めてブダペストの歌劇場に入って思ったことは、内部の装飾がすごいということである。もちろん、他にもすごい劇場はあると思うのだが、例えばプラハの国民劇場 Narodni Divadlo と比べてもさらにすごい.ウィーンやパリのオペラ座と比較してみたいものである。そして劇場の中に入って思ったことは、オケピットが大きい。この日の4日後に劇場を見る「visit tour」というのに行って聞いたら、NYのMETのピットと張り合って世界有数だということである。実際、この日はバルトークだし、お膝元で,オケピットが小さすぎてできません、というわけには行かないだろうから.その時代に大きなオケピットに作り変えたのだろうか.
公演の回数
さて,私が2000年4月から(12月まで)過ごしているプラハの歌劇場と他の点で比べてみたい.年間プログラムのようなものをもらい損ねたので,今一歩わからないのだが,公演の回数はプラハの方が断然多い.プラハ国民劇場&エステート劇場だけをとってみても,もっとはるかに公演回数が多い.はっきりはわからないが,プラハ国民劇場は月平均でシーズン中は20日ぐらいは公演しているだろうか.オフシーズンも別興業が毎日あるから,年間でそのぐらいである.プラハ国立オペラは,7月から8月中旬までの1ヶ月半を除くと,国民劇場バレエ団などの公演を入れれば,月平均25日ぐらい興行している.それと比べるとブダペスト歌劇場の公演はいかにも少ない.あるガイドブックには10月からシーズンが始まると書いてあるけど,そうだとすればそれも少ないし,しかもオペラばかりでなくて,オケのコンサートの公演も数えてやっと月25日ぐらいの興業の感じである.人口はおそらくプラハと変わらないだろうし,プラハの方が倍以上あるという感じだ.
公演の質
もちろん,一晩観ただけで劇場そのもののレベルを論じるのは不謹慎なのだが,今まで聞いてきた範囲だけで強引に判断するならば,ブダペストの方が少し丁寧な感じがした.プラハは劇場が多く,業界の人に聞くとその割には歌手などの数が少ないので,どうしても危なめの仕事になるんだ,と言うが,私が聞いてきたのは6月に入ってからの公演なので,シーズンも最後だし,トラが入ったりもしていたのだろう,確かにそんな感じがした.オケの質に関しては,はっきり言ってしまえば,6月頃のプラハのどの劇場のオケよりも上手い.もっともこっちはチェコ・フィルなんていうすげえヤツがあるから,そっちに人をとられているのかも知れないけど.まあ,バルトークをやるのだから,オケもいいメンバーを選りすぐって集めたのかも知れないし,ご当地ものだからやりやすいし,気合いが入ったのかも知れないのだが.
注意:秋の新シーズンに入って,プラハの劇場,特に Narodni Divadlo のオケはめちゃくちゃ巧いことがわかった.6月は何してたんだろう・・・
チケットの値段
日本とは比べものにならないが,ブダペスト歌劇場のそれは,だいたいプラハよりも高い.高い方のプラハ国立オペラよりもさらに高い,という感じだった.もちろん日本よりは遥かに安い.価格については,公式ページをご覧下さい.
Visit Tour
上にも書いたように,この劇場は建物だけでも観る価値がある.もちろん,プラハの3つの劇場(Narodni, Stavoske, Statni )もどれも立派な建物で,観る価値があるのだが.ブダペストでは建物を観るツアーを毎日午後3時からと4時からの2回行っている.行程は約50分.マジャール語,英語,フランス語,ドイツ語 etc それぞれに別れてガイドが説明をしてくれる.とても素敵なのだが,いくら何でも1人1000フォリントは高すぎる.いや,日本人には大したことがない額なのだが,つまりはそんなことでばっちり金稼ぎをしているということである.
プラハの劇場と総じて比較してみて,どちらがどう,と言うことは意味がない.どちらも意義深い存在である.だが私は連日色々な演目代わる代わる見られ,場合によっては同じ演目が違う劇場(もちろんちがう演出)で観られるこのプラハの方が良かったとは思う.
2000-09-25 23:30
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