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Branik (Pivo 1/5) [チェコのビール]

最初にこのビールについて書くのは,2つの理由があります.こちらでお世話になっているある方から,アサヒビールがここチェコで現地生産を開始することになった,という話を聞き,しかもその未発売の試作品を飲ませていただきました.正直に言えば,私は日本のアサヒ・スーパードライは好きではありませんが,その飲ませていただいたチェコ産アサヒ・スーパードライは日本のそれとは全く違って,やはりチェコのビールなのです.日本食レストランを中心にヨーロッパ展開するというウワサなのですが,日本食&ヨーロッパの風土&ヨーロッパ人の好みからトータルで判断して,この味にしたのだろうと思います.さらに聞いた話では,アサヒビールが海外の他の地域で現地生産をするには,指導を初めてから1年も2年もかかったそうですが,ここチェコのビール工場は技術力が高く,技術者が一人でやってきてわずか2ヶ月で,思うような味を作り上げたとか.その工場は自前のものではなく,現地のビールメーカーのものをある時期借りて生産するもので,それについてアサヒビールのHPを見たところ,この Branik というビールの工場だということがわかりました.プラハの近くだと聞いていたのですが,地図ですぐにわかる,市の中心部からトラムで15分ぐらいのところに Branik というところがあります.多分そこのビールだと思い,休日に見物に出かけてみたのでありました.

 もう一つの理由は,まず行く前にその Branik というビールを飲んでみようと,おもっていたところ,ちょうどスーパーで並んでいるのを見つけたのです.しかも驚いたことに,一番高いとして知られている Plzensky Prazdroj(Pilsner Urquell) が日本円で45円(!)ほどだったのに対し,この Branik は何と15円!ところがばっちり日焼けしたおじさんたちが,それをどんどん買っていくのです.これをみて,それじゃあ味見しなきゃ,と買ってみたのでした.

 もちろんこちらは物価・賃金の水準が低いので,そのまま日本円に換算して考えることは意味がありませんが,Plzensky Prazdroj と比べて3分の1とはいかにもびっくりです.そこでその味について.

 味もびっくり.おそらく材料に使う麦汁の量が違うから値段が違うのでしょう,味は Plzensky Prazdroj よりもずいぶん薄いのですが,ところが美味い.ホップの効き方とのバランスが絶妙で,これなら飲みたいと思うビールでした.前に,モルト100%のビールはカリウムが多すぎるため,のどが渇き,栄養のバランスを崩してしまう,という話を聞いたことがありますが,そうでないビールとして,このうまさ,また値段のこともあり,人々に長く愛されているのだと思います.

 市内からトラム3,16,17番に乗って,16番の終点が Nadrazi Branik. ここは国鉄 CD の駅があり,また16番のターミナルが構外へのバスターミナルとなっています.国鉄の駅を右に見ながら,中心部へ戻るように行くと,国鉄の線路の向こう側にお城のような建物が見えます.それがこの Branik の工場でした.そしてよく見ると,工場の中に鉄道の線路が引き込まれています.ということは,ここで作ったビールを,プラハの中心部また各地へ運んだのでしょう.今はどうだかわかりませんが.

Branik-51.jpg
Pivovar Branik 正面入り口

Branik-50.jpgBranik-52.jpg
Branik の工場は意外に有名でした.昔からあるこの工場は,建物を見るだけでもとても素敵です.Branikというのはこのあたりの地名にもなっているわけですが, おそらくもともと山の名前だと思うのですが,詳しいことを知っている方があったら教えてください.

Branik-48.jpgBranik-49.jpg
Branikってこんな瓶です。


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