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本質は何だろう [教育について]

2つの記事を読んだ。

“教育のデジタル化”が目的ではない -- ベネッセ「進研ゼミ」が考えるタブレット端末の意義とは japan.internet.com 編集部 2013.3.28

何のためにICTを整備し、活用するのか?! CHIeru.WebMagazine 2013.3.28

本ブログにおいて,またその他の多くの場面で算数・数学教育へのICTの導入に異議を唱えているのだが,その本質がこれである。



モノや技術の進化に惑わされず、教育の"原点"に立とう!
 ICTと聞くと、テクノロジーの進化に乗り遅れずについていくことが良きことと考える風潮があります。しかし、もっと足元を見ましょう。道具や技術に振り回されないようにしましょう。
日本の教室で行われてきた授業や指導は、多少の変化はあったものの、その根幹は百数十年にわたって不変です。ここに、日本の教育の"原点"があると私は考えます。「古いモノはダメだ」と批判する人もいますが、昔から変わらない伝統には、必ず良さがあるはず。良さがあるからこそ、時代の変化の荒波にも負けず、受け継がれてきたのです。研修で伝え、学び合ってほしい授業づくりのノウハウや指導技術も、日本の教育の"原点"と言えるでしょう。
新しいICT やテクノロジーは、これからもどんどん教育現場に入ってくるでしょう。しかし、"原点"を見失わないようにしてほしい。"原点"さえしっかりとおさえておけば、どのような新しいICTが入ってこようとも、子どもたちの力を伸ばせるICT活用を行えます。便利なICTを使いながらも、"原点"にしっかりと立脚した教育を行ってほしいと思います。
(CHIeru.WebMagazineの記事より)

このことがきちんとわかると,「ここではICTを使わない」という判断を教師が出来るようになります。しかし「算数・数学とは公式を覚えて答えを出すものだ」と思い込んでいる親・教師が多数を占めるこの世の中では,子どももそういう価値観になってしまい,結局「ICTを使わない」という判断は出来ないのです。

一部の優秀な教師,例を挙げるのは失礼ですが,(我が岡山大学が輩出した)陰山英男・立命館大学教授のような人ならば心配ないとしても,世の中そんな優秀な人ばかりではない。

先日遊びに来てくれた卒業生が語ってくれました。その人はある私立の高校に教えに行っている。そこでの数学の授業は,教師は座ったままで生徒に何か問題集のようなものをひたすら解かせていて,それで授業が終わりだという。その卒業生は,カウンセリングの力をつけて生徒に寄り添うために仕事をしようとしていたのに,最初の紹介で「この先生が大学受験のテクニックを教えてくれます」だとか。

学問の本質はおろか,大学入試でさえもわかっていない。考えることは楽をすることだけ。こんな教員がずらり並んでいるこんな学校が他にもたくさんあるとは思いたくないですがどうなんでしょう。

本質をちゃんと理解して仕事が出来る人は多くないのです。そうあるべきだとは思いますが,多くないのです。だったらシステムとして良いものを出すべきである。

誰か私のこの疑問を打ち破って欲しい。



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