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B層かぁ [社会の問題について]

相変わらず「かけ算の順序がどうのこうの」という議論をやっているようである。

そんなときに,あまり品がいいとは言えないこんな本を読んでしまった。


日本をダメにしたB層の研究

日本をダメにしたB層の研究

  • 作者: 適菜 収
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/10/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



かけ算の順序については,すでに「もはや宗教戦争だな 2011-6-22」で書いた通りである。ネット上で名指しでバカ呼ばわりされているのを見たが、それはそれでなかなか痛快だった。そしてこの本を読んでその「痛快さ」の意味がわかった。

同書p.35 「知らないことは言わない方がいい」
同書 4章 「素人は口を出すな」

かけ算の順序問題は,全くこの構図。小学校教育というものを理解していない「親」たちが,中学校で習った感覚を持ち出して来て「こんなのはおかしい」とやる。

帯にもある「なぜ日本人は参加したがるのか」

検察審査会の横暴。 裁判員裁判の導入。

前者は著名な政治家をターゲットにしての醜態が問題になった。後者はそれでもまだ任務の重さが重石になってそれほど酷いことにはなっていないが,時間の問題だ。

しかし困るのは教育問題。これは参加へのハードルが非常に低い。ワイドショーネタにも出来る。だから専門家を軽視する風潮が蔓延する。

オレはね,はっきり言って小学校教育についても詳しいよ。学校に乗り込んで文句を言う親のほぼ全員より詳しい。だけど子どもの学校に乗り込んでいったりしない。だってこんな人間が出て来てピンポイントで文句なんか言ったら、長いスパンで考えてやってる先生方の邪魔になる。増して素人が出しゃばったっていいことなんか無いんだ。素人がグダグダ言っても教師は無視するわけには行かない。結果その対応に追われて時間が無くなる。すると彼らに余裕が無くなる。子どもにしわ寄せが行くか,教師自身が潰れてしまうか。いずれにせよB層が教育に口出しをしていいことなんか無い。

なお、こういうのを読んで溜飲を下げている私自身が「B層である」と自覚するべきだというのは常に心に念じている。





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