SSブログ

アナログ手帳への回帰 [算数・数学教育について]

たまたま朝ゆっくりしてテレビのワイドショーを見ていたら、手帳についての特集をやっていた。

携帯が普及し、そのスケジュール機能を使って手帳替わりにしている人がたくさんいるように思っていたのだが、その特集によると最近手書きの手帳が年々売り上げを伸ばしているのだという。

さもありなんと思う。最近はスマートフォンが普及し、使い勝手が良くなったとはいえ、紙に手で書き込む方が機動的であり、融通が効く。また画面の大きさと一覧性などからしても、手書きの手帳が流行る理由はわかる。

そういえば最近聞いた話として、「理解しやすいフォント」というのが研究されているのだという。まあそういうものが出てくることはわからないことはないのだが、実は危険な話だと思っている。私は、我々にとってもっともいいフォントは、我々自身の手書き文字であると思っている。その理由は、もっともなじんでいる「フォント」であり、自ら書いた(深層)記憶が内容の理解への手助けとなるからだ。

もしそれを「このフォントが一番いい」などとして、誰かが作った字体に統一されるとすれば、そこから創造性などが生まれるとは全く思えない。

偉そうにいいながらも私もほとんど全ての文章はワープロで書いている。その活字のもたらす影響をしっかり受けているのだが、それでも敢えて手書きにこだわりたい。コンピュータに入っているフォントはあくまで余所者だ。自分のものではない。それゆえ、自分の文章を客観的に見ることは出来ると思うのだが、物を考えるときには適しているとは思えない。

アナログ手帳への回帰はこういうこととつながっているのだと思っている。

これが私が算数・数学教育へのICTの導入にひどく消極的な理由である。


これが算数/数学教育かな?と思う方も思わない方も,こちらをポチッと。

数学科・算数教育 ブログランキングへ
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。