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天皇制について [社会の問題について]

このところ、隣国の首脳の暴言が話題になっている。それに対する激しい反発が、ネトウヨの人たちを中心に喧しい。

長い間自分は左よりの感覚の人間だと思ってきたが、どうやら実は結構右であるということにここ数年気付いているのだが、だからこの場で不快感を表明するほど閑人ではない。

ここで確認したいのは
私は無宗教です
と宣言してしまう日本人についてだ。

専門家は当然わかっていることなのだが、きちんと宗教的な立場をはっきり自覚している人は別にして、日本人の大半は「神仏習合・日本教」の発想のもとに生きている。たとえばテレビで誰かの訃報を伝えるとき、最後に必ず「故人のご冥福を」とやるが、冥福ってのは「冥土があってそこでの幸福を」「来世で幸せでありますように」という、全く宗教的な発言である。他の国では何というのかよく知らないが、この発言を「偏っている」と言う人はいないようだ。

古来よりある八百万の神を敬い、そこに外来の宗教を取り込んで広く同化していくこと。

赤ん坊が生まれればお宮参りをし、結婚式は教会に行き、葬式はお寺。

そんなのが一般的な日本人の宗教観だ。それを悪いなどと言うつもりは全くない。自分もそうだし。

そして我々が忘れてはいけないのが、天皇家の持つ意味だ。戦後「天皇人間宣言」なども出た。私も「今上陛下は現人神だ」などと言うつもりはないが、天皇というのは我々の宗教的な拠り所なのだ。今上陛下は即位の際に「日本国憲法に従い」と述べられた。それは素晴らしいことだが、一方ではやはり宗教的なリーダーなのだ。

それでよい。そうあって欲しい。世界中ほとんどの国はそういう宗教的な裏付けがある。イギリスなどはあからさまだが、アメリカだってキリスト教国だ。イスラム教国もたくさんある。

欧米の各国の(上層の)人たちは、そのことを良く理解しているので、天皇家に対する尊敬の念を持っている。今回、私も含め多くの日本人が、隣国の首脳の発言に不快感を感じているのは、そうした我々の心の拠り所に対する侮蔑だからだ。多くの日本人は日常このことをあまり認識していない。だがこういうときに出てくる者なのだ。

他国のことに対して敬意を持って接することが出来ないような国家元首のいうことなど、捨てておけ。

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