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行ったり来たり [Sobu研紹介]

我が研究室に3年次で配属された学生は,2年間研究をすることになる。その大まかなスケジュールを挙げよう。原則として都道府県等の教員採用試験を受けて教員になるというのが基本のスタンスであることを最初に確認しておく。

3年次4月
 講読テキストの選定。原則として英文の単行本。数学および数学教育に関するもの。学生の希望を重視するが,希望と言っても学生自身がいきなり英文のテキストを探せるわけも無し。またここ数年は大人数が配属されるので,ゼミの時間割をあわせるところからグループ決めをし,それと並行してテキストを選ぶ。

3年次4月~9月
 テキストの講読。テキストの内容について,交代で講師役を務め,解説していく(ゼミナール形式)。誰がその日の講師役になるかについては,曽布川が突然何かを言い出すこともある。いわゆるお盆休みは取るが,状況によってどのぐらい夏休みを取るかはわからない。この講師役を務めながら,実は秋からの教育実習の練習を行っている。ものの見方,話し方など。また黒板の使い方,字の書き方など。

3年次10月~12月
 学生は交代でメインの教育実習に行く。教育実習期間以外はゼミを続ける。同時にゼミ生の授業を附属小中学校に参観に行く。

3年次1月~3月
 教育実習のときの色々な反省も踏まえながら,さらにゼミを続ける。

4年次4月~7月
 卒業研究関連のゼミは休止。この間は教育学・教育心理学など,教員採用試験に関連する内容の特別ゼミを行う。例年曽布川が主導して始めるのだが,なぜかそのうちにお払い箱になる。

4年次7月
 卒業研究の題目申請を行う。

4年次8月~9月
 教員採用試験の2次試験があるにもかかわらず,9月末には卒業研究の中間発表会を行う。

4年次10月~1月
 卒業論文を書く。

この中で特におもしろいのは,4年次の7月。事務方に卒業研究の題目申請を行うため,休止していたゼミのノートを広げる。学生は口々に言う。

1年前,自分はなんとバカだったんだ。 何もわかっていなかったじゃないか。

そうそう。そうなんだよ。そして次に4年次の9月末。中間発表をしようとして,何も出来ていないことに焦る。

さらに続いて11月末。卒業論文を書き始めると,さらに自分が何もわかっていなかったことに気付く。

そんなとき曽布川は言う。

昔バカだったんじゃない。そのときと比べて今が伸びているんだ。


かくして卒業研究は仕上げに向かう(はず)。


ちなみに今日は卒業研究の中間発表会。
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