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おかあちゃんの言うとおりだわ [社会の問題について]

三橋貴明 「老人ホームは都会の駅の上に作れ」  日経ビジネスオンライン 2010年9月14日(火)  暴論?あえて問う! 国債増発こそ日本を救う   日本国家のグランドデザイン(後編)  飛躍のカギは「都市化」「電力文明」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/money/20100910/216187/
を読む。

都会の人には理解できないだろうが,そして東京に生まれ育った自分自身も最初は実感がなかったのだが,地方都市でもちょっと郊外に出ると,生活の足は車しかない。高齢化社会を迎え、シルバードライバーの交通事故の話を良く聴くようになってきた。危ないからやめなさいとか,免許を返上させようなどという話もあるが,それは全く都会の発想である。

高度成長期,都会の住宅難を解消するために,郊外に住宅団地がたくさん作られた。かく言う私もそういうところに育った者である。だから
滝山コミューン一九七四 (講談社文庫)

滝山コミューン一九七四 (講談社文庫)

  • 作者: 原 武史
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/06/15
  • メディア: 文庫


などにはとても親近感が湧くが,それはさておき。

当時の若夫婦は郊外に住んでいたが,その子ども世代が巣立って人口が減ってくると暮らしにくくなってきたという話はたくさん聞く。結局車がないと買い物も出来ないなどという話もたくさん聞く。

若い人は子育てをするとすれば,広い居住スペースを持つ必要があるから,郊外に住むメリットもある。しかしリタイヤ組には,その土地に対する愛着や友人関係の保持以外にはそこに住み続けるメリットは少ない。だったら歳を取ったらある程度狭くても良いから町中の鍵1つで出かけられ,しかも徒歩圏で色々な物・サービスが手に入る方がいいのではないか。三橋氏の指摘はそういうラインに乗ったものである。

歳を取ったら田舎で庭いじりでもしてのんびり,というのは確かに悪くない。だがそれは元気に動けるうちの話だ。生活にしても医療にしても他人の力を借りなくてはならなくなったとき,アクセスの問題は深刻なのだ。だから高齢者は町中に住めという。なるほどその通りだ。

そういえば,今年古希を迎えた私の母もずいぶん前からそんなことを言ってたっけ。

そして三橋氏の主張はさらにそこから深くなる。ガソリンをまき散らして行くアメリカ型の文明はもはや時代遅れだというのはわかるが,さらにこれを「都市化」と「電力文明への移行」によって取って代わること,そしてそれが出来るのが日本だけだという指摘。

このコラムのタイトルには「暴論? あえて問う」とあるが,決して暴論ではない。実感を持って賛成できる話である。オレが総理大臣になったら,この政策で行く(笑)。
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