SSブログ
このブログのあり方 ブログトップ
- | 次の10件

御礼:開設一周年 [このブログのあり方]

このブログを書き始めてから1年が経過した。

1年間で4万件を大きく越える閲覧をいただいている。まずはお越し下さった方に感謝したい。
しかも,ほぼ毎日更新していた昨年末までが1万6千件だったのが,年明けから今まで2万5千件を超えるわけで,ありがたいことだと思う。

しかし一方で反省しなくてはならない点がたくさんある。
それは,コメントやトラックバックをごくわずかしかいただいていないことである。
ブログとはそもそも言いたいことを垂れ流すだけのものではあるのだが,もう少し何か感想などを上げてもらえるのかと思ったのにそうでもない。いくつか反省点を挙げる。

・よそのサイトを見たり,本を読んだりして書いた記事については,その元を読んでいないとわからないような書き方になっていると思う。だがあんまり引用するのも気が退ける。
・好き勝手なことを放言しているだけなので,せっかく来て下さった方の共感を得られなかったのかもしれない。
・言い方が断定的すぎて/一見偉そうな肩書きがついているので,つっこみようがなかったのかもしれない。

ブログには色々なことを書く人がいるけれど,私は日々の出来事を綴るようなものは考えていない。歴史的に見ても,日記はそれだけで文学になりうるものだと思うし,それが出来る人はそれでいいのだが,私はどちらかというと「評論家ごっこ」に近い物言いをしたい感覚だ。

このブログにリンクを貼ってくれている方もあるようだが,アクセス記録を見ると,ご自身のブックマークからこちらに来られている方が多いらしい。検索エンジン経由もあるようだが,それほど多くはない。

どんな方が来て下さるのか,思いを馳せながらこれからも進んでいきたい。これからもよろしくお願いします。

しまった! [このブログのあり方]

中川淳一郎 「ウェブはバカと暇人のもの」 (光文社新書)

思い切り,そのままやんけ。

最初は毎日書こうと意気込んでいたこのブログ。
出張なども考慮して,10日分まとめて書くようなこともしていたっけ。

でもこのところそうは行かないのだ。日々色々と思うことがあって,書こうかなと思うのだが,書く時間がとれない。

他人のサイトは見に行くこともある。毎日かならず日経BPはチェックする。でも書く暇が取れないうちにネタを忘れたりする。

そうこうしているうちに,日経BPで須田伸氏によるこの本の書評を目にする。

しまった。その通り。当たり前のことなのだが,その通りなのだ。

今日は講義のネタをふくらませるためにネットサーフィンをする。数学の講義ではない。論理の話をしたいのだが,めぐっているうちに面白いblogに行き当たった。

数年前から高等学校では「情報科」という教科が必修になっている。これがまた曲者で,単にパソコン教室をするだけなら意味がない。特にネットの社会はどんどん進化している。それに対応して教える内容も考えなくてはならないのだが,とてもそれにはついて行けない。まあそれはともかく,そんな関連のblogである。ところがこれがまた困ったことだ。面白い内容なのだが,最初はそれにきれいにコメントを付けていた人同士がどうもいがみ合いを始めてしまう。すぐに個人攻撃になる。しかもその書き込み時間を見ると午前6時とか。。。

見ていて笑ってしまった。まさにその通り。このサイトを見て,聡明な人なら,気に入らない部分は無視し,良い部分だけをいただいておしまいだろう。まあ,さらによいものを共に作り上げようという気持ちがあれば,感想を書いたり議論したりするのもわからなくはない。しかし見も知らぬ相手の個人攻撃をしているなんてよっぽどの暇人だし,バカ者だ。

同時に,このblogに時間をかけている自分も暇なはずはないのになと思う。そしてこうして,毎日更新できない言い訳を(苦笑)





「我々は」と言わない [このブログのあり方]

久々に「脊髄反射」的に書きたくなった。

武田徹「自由にものを考え、納得できているか  論壇誌の休刊が示す「わたし」の喪失 」(日経ビジネスオンライン 5/11)

常に「みんなこう言っている」の不愉快さと闘わなくてはならないのが日本の社会だと思う。

このブログをなぜ書き始めたかというと,そもそも某SNSを見ていて,匿名で好き勝手なことを言っているたくさんの人々を見ているうちに,知らないうちにつまらない世論形成の一翼を担わせられているような気がしてイヤだったからである。

もちろんその議論の中には,立派な意見や傾聴すべき説もたくさんあるのだが,「多数決」のようなものに組み込まれてしまうことにどうにも不快感があったのである。

武田氏は雑誌「諸君!」の休刊に際して,その創刊号の記事を引きながら,社会人としてあるべき姿について改めて問うている。

なんだか強い主張をしているようでも,その主張に対して責任を取らない狡さ。

匿名の良さというのもあるとは思うが,少なくともネットで匿名で主張された意見に対しては、その内容はともかく,数を数えてはいけないと思っている。

どうせ好き勝手に言うのだから,少しは責任を取ってみようじゃないか。

そんな気持ちで始めたこのブログである。

友人知人が何人も目を通してくれていると聞く。文藝春秋を読んでいて,相当に右がかった物言いもあれば,一番読んでいる新聞は朝日新聞だったりと,無茶苦茶だと言われそうだが,どちらも私である。

先日の朝日新聞の記事。社会党・浅沼委員長刺殺事件の追悼集会に右翼団体「一水会」の鈴木邦男顧問が出席して語ったという話。リンクを張るだけにしたいのだが,新聞社はすぐにサイトを消してしまうので引用。
 「北朝鮮をぶっつぶせ」「日本も核武装を」。ネットでは過激な言葉があふれる。 「仲間内にしか通じない言葉をしゃべって安心しているだけ。自分と違う不愉快な言論に耳を傾けなくなった。いろんな主張を認め合わないと、排外主義になってしまう」。今の言論状況は相当危うい、と鈴木氏は指摘する。


右が良いと言いたいわけではない。左に寄りたいと言いたいわけでもない。ただ「責任をもってきちんと発言する」というまともな人を,社会を挙げて大切にしたい。

ちょっとした言い訳と本の紹介 [このブログのあり方]

新学期が始まった。大半の講義は「伝統的に知られている話を教科書通り講ずる」というものである。もちろん自分なりのオリジナリティがなければ意味がないわけで,「手ぶらで講義に行く」「自分流の内容にする」ことを掲げて,そのために気合いを入れているものもある。

一方で,何回やってもろくな話が出来ず,全面的に作り直そうと思っている講義もある。ところが色々な事情があって,まだ第1回の準備もロクスポ出来ていないものがある。そう言う調子で思い悩むことは多々ある。

3月から特にこのブログの更新頻度が下がっている。もちろん色々と忙しいこともあるのだが,ちょっと力んで本を買い込んで読んでいるうちに,内容が発散してしまってまとまらなくなってしまい,書けない状況が続いているのである。

それでも,勝手に書いているブログだし,だれからもお金をもらうような話でもないので,時間がないときに推敲も甘いままにアップしている。せっかく来ていただいた方に見せるには恥ずかしいものなのだが,あんまり書かないで放っているのも忘れられてしまうのではないかと思う。というわけで,最近の論調が支離滅裂になっていることをお笑いいただきたい。

その言い訳ではないが,どんな本を読んで考えているかというリストだけ挙げてみたいと思う。それを元に何か書けたら,今日の記事は削除かな。


資本主義はなぜ自壊したのか 「日本」再生への提言

資本主義はなぜ自壊したのか 「日本」再生への提言

  • 作者: 中谷 巌
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2008/12/15
  • メディア: 単行本



大転換―市場社会の形成と崩壊

大転換―市場社会の形成と崩壊

  • 作者: カール・ポラニー
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 1975/04
  • メディア: 単行本



新しい日本語の予習法 (角川oneテーマ21)

新しい日本語の予習法 (角川oneテーマ21)

  • 作者: 金田一 秀穂
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2003/04
  • メディア: 新書



テロリズムの罠 左巻  新自由主義社会の行方 (角川oneテーマ21)

テロリズムの罠 左巻 新自由主義社会の行方 (角川oneテーマ21)

  • 作者: 佐藤 優
  • 出版社/メーカー: 角川学芸出版
  • 発売日: 2009/02/10
  • メディア: 新書



テロリズムの罠 右巻  忍び寄るファシズムの魅力 (角川oneテーマ21)

テロリズムの罠 右巻 忍び寄るファシズムの魅力 (角川oneテーマ21)

  • 作者: 佐藤 優
  • 出版社/メーカー: 角川学芸出版
  • 発売日: 2009/02/10
  • メディア: 新書



そのほか色々。


ついに! [このブログのあり方]

曽布川研究室は今春5人の4年生と1人の修士2年生を無事に送り出すことになった。

その有志がこんな物を持ってきてくれた。

P1000066.JPG
およよ。このブログのタイトルそのものじゃないか!  この文言についてはこちらを参照

聞けば,卒業研究発表会の打ち上げの席上そんな話しになったので実行したという。発案者と私は実際にセミナーのときに「こんな物を飾ったりして?!」などという話しをしてはいたのだが,本当に作ってくるとは思わなかった[わーい(嬉しい顔)]

しかしそこには彼の主張がこもっている。個人的な事情については述べないが,今どきの若者たちが必要としているのは,誰か大人が,できれば大人の社会が全体として,こんなつもりで見守ってやることなのではないかと思う。

そうだ。諸君,心配しなくても良い。失敗を恐れず,思い切りやれ。

おわび [このブログのあり方]

まずはここまで,予想外に多くの方にご来訪いただいていることに感謝いたします。

その上で,一言お詫びさせていただこうと思います。

私は大昔から有料でこのSo-netをずっと使っていて,その関係でなんとなくここに開設したblogですが
このデザイン,使い勝手など,相当の部分で満足しております。

ただ1つ。 コメントを書いていただくのに,So-net ブログユーザでない方に,
お名前を書いていただく欄がありません。

そういう閉鎖的な形は,広くご意見をいただきたいと思っている私にはあまり好ましくないものです。

他の場所にすべて移設した方がよいのではないか?

というわけで,他のところに全くコピーしたblogを作ってみたのですが,そのサイトは機能はいいのに,デザインが気に入らなくなって,止めました。

でも止めました


このブログにおける曽布川の基本的な態度 [このブログのあり方]

多くの人がご承知のように,ネット社会はとても楽しくすばらしいものではあるけれど,
場合によってはけんかの種になったり,社会不安を巻き起こしたりすることもある。

ずいぶん前から,そして実は今でも私は,子どもたちをこのネットの世界に出入りさせるべきではないと考えている。

それに対してずいぶん多くの反対意見を受けてきた。感情的であり,ステレオタイプでレベルが低い議論である,と。

確かにネットにおいては,原理的にこうした問題を解決しうる可能性があることは認めるが,私がこの(感情的な)意見をWeb上に書いてからすでに5年以上が経つものの,実際に解決されたとは全く言い難く,むしろその間に

 ネット上のトラブルが一つの原因で起きた小学校の構内での殺人事件
 小中学生が,ネット上のいじめが原因で自殺してしまう事例

など,多数の問題が明るみに出たような有様である。

ところが近年,これらの問題が起こる元々の原因について深く考察した2冊の本に巡り会った。

どちらも非常に興味深いのは,ネット上の「けんか」「いじめ」「炎上」などといったことを注意深く考察し,その原因について目の覚めるような説明がなされているということである。

岩田氏の本の中で一つだけ挙げるなら,議論には3つの種類(討論,議決,対話)があって、それらの違いについて知っておくということ。

氏の言説を借りるなら,私はこのブログは「対話」であり「討論」でありたいと思う。すなわち

1.曽布川から発言することで多くの人に意見を出していただき,それを曽布川が読ませていただく
2.曽布川や色々な方の意見を見て、皆さんがそれぞれに考えていただく

を主たる目標にしたい。

吉村氏の本を読んで私がたくさん反省したことのうち2つだけ挙げるなら
1.自分は許容範囲が狭いということを自覚しなくてはならない
2.文章を読んで受ける印象は,書き手の問題よりも読んでいる自分自身の人格・心理状態に大きく依存する

ということ。

「ネットいじめ」「炎上」などの現象はこれらのことを出発点にしてすべて説明できる。
まだ子どもたちに自由に使わせられるものになったとは思えないが,少なくとも私はこれらのことを理解したネット市民でありたいし,このブログもそういうものになりたいとおもう。



議論のルールブック (新潮新書)

議論のルールブック (新潮新書)

  • 作者: 岩田 宗之
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2007/10
  • メディア: 新書




その日本語が毒になる! (PHP新書 521)

その日本語が毒になる! (PHP新書 521)

  • 作者: 吉村 達也
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2008/05/16
  • メディア: 新書


<付記> 本当はこの記事は昨日書きたかったのだが,昔自分で書いたあるサイトが,他人と交戦状態のまま何年も放置していたことを思い出し,それを修正することに時間をとられたため,この記事を書くに至らなかった。

 あのような恥ずかしいものをネットに曝したまま,偉そうなことを書く資格はない。

 自分の愚かさを一つ大きく反省したので「開設初日から毎日書く」という最重要課題をいきなり諦めることになったが,率直に生きていきたい。

なぜこのブログを書くことにしたか(書評?) [このブログのあり方]

なぜこのブログを始めることにしたのかを述べるのに,書評とは情けないのだが。


私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書 (723))

私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書 (723))

  • 作者: 齋藤孝 梅田望夫
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2008/05/08
  • メディア: 新書



今売れっ子の斎藤孝氏と梅田望夫氏の対談からなる本書を読んだのがこのブログを始めたきっかけである。

梅田氏については恥ずかしながらよく知らなかったのだが,本書をちょっと読んでみて,
なんだか親近感が湧くなと思って読み進めて行くうちに,私自身と似たような経歴の持ち主であることがわかった。

本書の一つのテーマとして,福澤諭吉のことがある。
はっきり目にしたことはなかったが,齋藤氏のやっていることは,福澤諭吉のそれと近いのではないかと
思っていたが,やはり彼自身もそれを意識していたようだった。

この変化目まぐるしい世の中を進めていくのに,我々は何をお手本にすればいいのか。

20世紀後半,日本はアメリカをお手本に追いつけ追い越せでやってきたが,世紀末にそれが立ち行かなくなった。
そしてこれから見なくてはいけないのが明治の動乱期だという。なるほどと思う。

そしてそこで必要なのは教育である。それも戦後の画一的な猪突猛進型ではない,もっと大局を考えたもの。

そこで幕末から明治初期を思う。吉田松陰の松下村塾然り。緒方洪庵の適々齋塾然り。
もちろん福澤の慶應義塾然り。

強烈な個性の持ち主に惚れ込んで人々が集まり,そこに新しいものが生まれる。

現代ではそういう状況をWeb上で作れるというのが梅田氏の実践である。
梅田氏のブログ http://www.mochioumeda.com/

残念ながら,そして恥ずかしながら,彼らと比べて自分の教養は全く底が浅いと言わざるを得ない。
しかしこういうものを発信する者が増えていけば,そのうち頂上にはいいものが出てくるだろう。

捨て石になるためにではないが,私もそういう立場にありたいと思う。

これまでも色々なことをネット上で書いてきたのだが,更新の面倒さからほったらかしになっていた。
それらも書き直してここに上げ,多くの人たちと共有したいと思う。

どこまでがんばれるかわからないが,乞うご期待。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(2) 
共通テーマ:blog
- | 次の10件 このブログのあり方 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。