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私がヒステリックなわけではなくて [算数・数学教育について]

ずっと「デジタル教科書」のようなものに批判的な物言いをしてきた。

古臭い人間だと言われようと,凝り固まっていると言われようと構わないのだが,決して少数意見ではない。

やはりこのサイトを紹介しておく必要がある。

「デジタル教科書」推進に際してのチェックリストの提案と要望
http://mathsoc.jp/publicity/news20101102.html

心ある人ならばぜひこのリンクを読んでいただきたいのだが,私はこの記述に一つだけ不満な点がある。

付記の中の次の件。

事項3: 「デジタル教科書」の使用が、児童・生徒が紙と筆記用具を使って考えながら作図や計算を進める活動の縮減につながらないこと。
 
解説:紙と筆記用具を用いて事項を整理したり、計算や証明の過程を適切に配置する訓練を積むことは、理数系の各科目において非常に重要な位置づけを占めます。これらのことがらをソフトウェア上で行うことも不可能ではありませんが、初等中等教育段階では、紙と筆記用具のような柔軟性や操作性に優るものはないと考えます。特に、学びの基本的な技法である、ノートの取り方、直接動かすことができる教具や図を用いて考える方法、観察や実験の結果を写真ではなく図や言葉で記録する方法、表やグラフにまとめる方法、筆算等の計算の書き方、証明の書き方等が十分に身についていない学齢において、紙と筆記用具をソフトウェアで代替することは適切でないと考えます。

ここには「初等中等教育段階では」とあるのだが,決してそれだけではない。高等教育においても同じであるし,専門の研究者にとっても同じである。いい例としては,前に述べたように Steve Jobs がそうである。


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