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スペインのコイン [2000-2001 in Barcelona]

大した話ではないのですが,欧米人の発想と日本人の発想について思ったことがあります.

coin20010000.jpg
これがスペインの硬貨の全種類です.右から順に 1pts(ペセタ),5,10,25,50,100,200,500 です.画像がいまいちですが,見ると交互に金色と銀色になっています.ところが銀色=1,10,50,200の 硬貨はほとんどお目にかかれません.ほとんど金色のものばかりです.たとえばおつりが 50pts だとしても,普通は穴の開いた 25 が2枚来ます.この25の硬貨がポピュラーなので,店の価格もビール1杯 275pts などという,日本では考えられないような形の値段がよく見受けられます(値段も安いですが).そしてアバウトなのは,1ペセタ単位で値段を書いているにもかかわらず,結構5ペセタ以下は切り上げ・切り捨てが勝手に行われるということ.1円単位まできっちり,という日本とは違って,大らかです.

 これを見ていて思い出したこと.実は発行されてからずいぶん日が経つ2000円札を,先日やっと見ることが出来ました.どうも日本ではあまり普及していないとのこと.私はこの硬貨を見ていて,気づきました.

 欧米人は2つ,4つ,/2つ割り,4つ割りという概念が得意である.

25ペセタという額のコインも,Quater です.実際,アメリカの25セント硬貨は Quater と呼ばれるし.彼らは 25とか5が好きなのです.

 同じ理由でこの国にも2000ペセタ札があります.意外に便利です.しかし日本人は2つずつ/2つわりではなくて,5,10をひとまとまりに考える.算数・数学教育が行き届いているからだ,というはなしもありますが,それはさておき,こうした違いが日本の二千円札の不人気の1つの理由なのではないかと思います.

 来年にはもうユーロ紙幣・硬貨が使われるため,こういうものもやがて姿を消すことになるでしょう.

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